安全保障に関する連続基礎講座

 東京財団が開催している講座に参加してみる。なんでも十日間連続で安全保障問題について専門家を招いて講義をしてくれるらしい。学生は十日間で参加費二千円なのでお得であるし、次週には軍事アナリストの小川和久氏や軍事評論家の江畑謙介氏が講義に来るのでかなりおいしいイベントである。ところで軍事アナリストと軍事評論家って何が違うんだろう?パンフレットの肩書きの表記は書き分けてあったのできっと何かが違うのだろう・・・
 会場に入ると周りはスーツ姿の年配者ばかり。学生風の人は自分を含めて数人しかいない。比率にすると20:1くらいの割合である。主催者の話によると本当は若者を対象とした基礎講座だったはずだが、なぜか年配者や専門家が多く参加しているとのこと。ロシア大使館の職員や元駐露大使なども参加しているそうな。参加者に配られた封筒には参考資料として領土問題に関する本が二冊入っており、合計で二千円相当の代物だったので初日から元が取れてしまった。いいのだろうか?ちなみに今日のテーマは「守るべき日本の領土」で講師は元陸上自衛隊東北方面総監の長谷川重孝閣下。
 講義自体は日本の領土問題の基礎知識に終止し、正直どうでもいい内容だった。講義後の質疑応答でも女子学生がピントのずれた質問をしていたのでとても白けてしまった。それと空自の1尉が当たり障りのない質問をしていた。なんで空自の人がいるんだろう?
 講義終了後、ロビーでロシア大使館の人が空自の1尉に早速話しかけていた。そんなにあからさまに近づくのですかロシアの情報関係者は・・・。諜報活動も大変だなあとひとしきり感心する。この連続講座には出来るだけ参加しようと心に誓う。