某所にて

 グループディスカッションなるものに参加する。数人の学生が一つのどうでもいい議題について話し合っている姿を、試験官こと人事の奴がかったるそうに眺めている。終了後には人事の奴が「話の内容はどうでもいいんだよね」とたるそうに言った。そしてある学生が私に向かって「面接官の方だと思っていました」と言った。しかもそう思ったのは一人だけではなく、そのグループ全員(私を除く)であった。確かに夏のインターンの時には社員の人と間違えられたし、実際にインターン担当の社員は自分と同い年で、しかも既婚者であった。この間会った某銀行のリクルーターは入社一年目の自分より年下だった。そんな現実を突きつけられるとヤサグレたくもなる。