「オタク」市場、規模は2600億円 野村総研が推計

 野村総合研究所は、アニメとコミック、ゲーム、アイドルの4分野を支える「オタク」人口が約280万人に達し、かれらが購入する年間の市場規模は約2600億円に達する、との推計をまとめた。野村総研は、オタクと呼ばれる人たちの消費行動は企業などにとっても「無視できない存在に成長した」と評価。「もはやオタクはニッチ(すき間)市場ではない」と報告書で結論づけた。
 報告書は、オタクを「特定の趣味分野に生活の時間や所得の多くをかける人たち」と定義。「アイドル」であれば、ファンクラブ組織から中核的な会員を抽出。「コミック」では、同人誌の即売会参加者数や発行部数を参考に愛好者人口を計算した。また、一人ひとりの年間消費額も業界団体などが実施したアンケートや小売店への聞き取りからはじき出した。
 この結果、4分野合計の市場規模(年間約2兆3000億円)のうち、オタクが支える部分を約11%に上る約2600億円と算出。国内市場の規模としては「新三種の神器」とされるDVDレコーダーの約1500億円(03年度)やデジタルカメラの約2500億円(同)を上回る。
 野村総研は、アニメなど世界的に競争力のある日本のコンテンツ(情報の内容)は、オタクが支えている一面も大きいと指摘している。
■各分野に占める「オタク」の規模
分野   人口   年間消費額  その市場全体に対するシェア
アニメ  20万人   10万円 13%(200億円)
アイドル 80万人  7.5万円  2%(600億円)
コミック 100万人  10万円 16%(1000億円)
ゲーム  80万人  約10万円 約5%(780億円)
(消費額は1人当たり。野村総合研究所推定)

年間消費額金額低すぎ。野村総研は算出方法を見直したほうがよいと思われる。そもそも趣味に費やす年間の支出が10万なんて、オタクとはいわんだろうに。

野村総研のページをみるといろいろと定義やらなんやらが載ってたりしておもしろい。以下引用

 また、マニア消費者層はインターネット利用率と情報発信能力が高く社会的影響力が強いことや、関連する分野をまたがり集団を形成していることも明らかになりました。この層は、「独自の価値観に基づいて、金銭および時間を優先的に配分する消費行動」、「自己流の解釈に基づく世界観の再構築と二次的創作活動」、を繰り返しながら、理想像を追求しています。つまり、マニア消費者層は、購買意欲が高いだけでなく、コミュニティー形成の核、次世代技術の革新の場、新商品の実験対象としての価値も高く、近未来の商材を見極める意味で産業的視点からの期待される役割が大きい母集団であると言えます。NRIでは今後も、車、AV機器、旅行などの分野にも対象を広げたマニア消費者層の行動実態の調査分析を進め、そのビジネス的価値を示唆していきます。

大枠において賛同できるのだけど、マニアが「理想像を追求」しているという点はいかがなものか。オタクの理想ってなんですか?ある日突然、妹が十二人も・・・という展開でしょうか?そんな理想の追求は犯罪でしかない気がする。
それにオタク相手の商売のコツは野村総研なんぞにコンサルされんでも、オタクならわかっているだろうに。まあ野村総研にもオタクはいるのだからいいのかな。