佐藤大輔「皇国の守護者9」ISBN:4125008752

 ご都合主義と詰め込みすぎて拙速となってしまった展開が痛々しい。無理矢理に一つの巻で終わらせようとしたのが全ての原因であろう。つっこみどころを我慢して読み進めるのはかなり苦痛であった。個々の場面では読ませるところもあったが、後半になるに従って描写がだれてくるのは一年間のブランクのなせる技なのだろうか?最後の演説のシーンが佐藤大輔の過去の作品に比べてかなり見劣りのするものであったのが極めて残念である。とにかくも「皇国」シリーズはこの巻で最終巻となるのでしょうか?